靴の爪先に硬いものが入っているのを意識した事がありますでしょうか。
一番酷使されやすい爪先は ぶつけたり、踏んでしまったりした時に足の保護や靴の型崩れを防いでくれる
役割として硬くなっています。表の革と裏地の間に先芯と呼ばれる素材が挟まっており
素材によって硬さの違いがありますが主に革や紙 ホットメルトなど柔軟性のある物が使われます。
エンジニアブーツなどには定番のスチールなど足の保護という意味では最高だと思います。
ただ足当たりも強く出ますので場合によって抜いてしまうことも可能です。
グッドイヤー製法で先芯だけ抜く場合ウェルトの交換作業も必要とされていますが
状態の良いものでしたら一度爪先だけウェルトを解いて先芯を外し ウェルト交換せず縫い直す事も可能です。ただソールを外さないとウェルトを使いまわせるか確認できない為 可能であればという条件になります。
レッドウイング 2268 エンジニア vibram427 オールソール 修理 スチール抜き
こんな感じでへこみます。潰れるのを意識してのご依頼でした。
こちらで凹んでいるのは溶剤タイプの芯を抜いた9870
ウェルト交換をせず芯だけ取り除きました。本来の用途とは違いますが昔のブーツのようにペコッとした
爪先にしたいと言うことで加工致しました。
レッドウイング 9870 vibram435 オールソール 修理 先芯 抜き
スチール抜きなどございますがスチールが元々入っていないエンジニアもあります。ただ先芯はもちろん入っています。
レッドウイング 968 エンジニア vibram427 オールソール 修理
レッドウイング 2268 エンジニア vibram2021 オールソール 修理
スチールの足当たりが気になるのであればヒールのバランスを下げて指先の角度を変えてあげると改善します。足の前のめりは疲れますから。
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